個人で、なんらかの特注品を、専門家に発注するときに、どんなところに気をつけられるとスムーズだろう、と考えていて、発注者への心得をChatGPTとやりとりしてアジェンダを作ってもらった。
1. 発注は「完成品を買う」ことではありません
- サブウェイのトッピングや靴のセミオーダーとは違い、オーダーメイドはゼロから形にしていくプロセス。
- 完成品を選ぶのではなく「一緒に作る」ことが前提です。
2. 発注はスキル ― 人生を通じて上達するもの
- 初めての発注はうまくいかなくて当たり前。
- 「次の発注のために学ぶ」という姿勢が大切です。
- 「できあがってからクレーム」ではなく、事前の工夫が重要。
3. イメージのすり合わせを重ねましょう
- 曖昧なまま進めると大きな手戻りに。
- 途中の試作品や進捗を見て、こまめにフィードバックすること。
- 認識の違いが出たときは「合ってなかったですね」と柔らかく修正。
4. 手戻りにはコストがかかります
- 大企業なら火消しが入ることもあるが、個人や小規模ではリカバリ不能な場合も。
- 大きな方向転換は早めに伝えることが大切です。
5. 制約を出し合うことでパートナーシップが生まれる
- 予算・納期・制約条件を隠さず共有する。
- その上で最適解を一緒に探す。
- 注文住宅や工務店探しと同じで「信頼できる相手」を見つけることが大切。
6. 関係がこじれたときは率直に話す勇気を
- 本音を隠したままでは前に進めません。
- つらいときは「これはつらかったです」と正直に伝える。
- 覚悟がなければ無理に進めない選択もあり。
7. 納品データの権利について
- 著作権は制作者にあります。
- 発注者が得るのは「使用権」。契約や合意の範囲で利用可能。
- データの勝手な改変はトラブルのもと。
- 迷ったら「こういう使い方は大丈夫ですか?」と必ず確認しましょう。
8. まとめ ― 発注者にお願いしたいこと
- イメージは曖昧でも伝えてください
- 途中の確認に必ずフィードバックしてください
- 認識違いは早めに共有してください
- 制約や不安は率直に話してください
- 納品データは「使用権」であり、改変は事前確認をしてください
以下は、上記心得を作ってもらうためにChatGPTに送った日記。
- 普通に暮らしていると、職人にオーダーしてものを作ってもらう、という経験はあまりなくて、たいていは、完成した製品から選んで注文すると思う
- 食品だと、サブウェイでトマト多めにしてもらうとか、ラーメン屋でニンニクマシにしてもらうとかそれくらい?これもオプションくらいという理解
- 靴をセミオーダーとして各パーツの仕様を選べる、とかはあるけど、これもオプションの組み合わせ
- そういった選択肢がない場合の発注では、何を作るかを決めないといけない
- 曖昧な注文で進めてしまう場合、作るもののイメージが揃ってないと、大きな手戻りとなる恐れがあるが、発注する経験ってあまりないので、そういうリスクが認識されていない気がする
- instagramのおすすめ欄で、住宅を建設中の方が、仕上りがイメージと違った!みたいな愚痴を言っている人がよく流れてきて、それに対してクレーム入れましょうという方向の流れになっているのをよく見る。起きてからのことだけではなく、それ以前にどうにかするという話には向かいにくい
- だんだん人生を通じて発注をうまくなっていく、というフレームで考えると、次に何かを発注するときにはどうするべきか…という考えをするべき
- 発注者として、イメージとちがうものがでてきたときに、怒ったり、クレームを入れて回復できるかというと、大企業なら炎上プロジェクトに火消しメンバーが投入してリカバリできるかもしれないが、小規模な会社だったり個人で請けていると、リカバリの手段がそもそもない場合がある
- 副業の高まりなどもあって、個人で仕事を請け負う機会も、個人事業主に依頼をする機会も、というケースは今後増えてくるのではないか
- 両者がイメージのすり合わせに時間を使い、進捗を共有しあったりこまめなフィードバックを得ることが重要と思う
- アジャイルの勉強とかやっていると、発注される側としてはこれをやりたいです、ということがアピールされている
- 一方、顧客側の、発注者の心得として知っておくべき情報が、世間にあまり出回ってない気がする
- 開発する側としては、開発を繰り返すのが仕事なので、アジャイルについて学ぶメリットというのは、わかりやすい
- 発注する側としては、いきなりアジャイルの勉強とかするとは思えず、完成物がほしいだけなので、勉強が必要、とは思い当たらないのではないか
- アジャイルな開発を体験したいわけじゃなくてドリルがほしいわけじゃなくて穴がほしい。
- また、発注しようとなったときには締切が決まっていて、発注のクオリティを上げるよりは、もっとバタバタいろんなことに奔走していて、始まってから勉強してはたいていは間に合わないのかもしれない
- 発注者としても、自分がなにをほしいか分かっていないという姿勢に立ち、ヒアリングしてもらって、イメージを固めるのを手伝ってもらう、という謙虚な気持ちが重要と思う
- 認識が違う、というときに話が違うじゃないか!ではなくて、お互い持っているイメージが合いませんね、という気分になる
- 関係がこじれてきたら、率直に話してしまったほうが良いような気がする
- 普通は、うわべは取り繕って、相手を立てて、本音では喋らない
- あまりにつらくて進められないくらいになったら、これはつらかったです、という会話。こちらにも、なんでこんな関係になっちゃったんだろ、というダメージがあるので、覚悟が必要。覚悟がないなら、やらないほうがいいかも
- 個人的には注文住宅を建てたときの経験がものすごい参考になった
- 普段、ソフトウェア開発会社では、お客さんの要望がわからないのでこれを聞き返してみたらどうでしょう、とかやっているけど、自分が住宅の発注者になると、自分の欲しいものは曖昧だったりする
- 工務店探しをしていると、全然コミュニケーション不能だったり、もちろん値段が合わなかったり、コンプライアンスがかちっとしていて融通が効かなかったりと、いろんな会社がある
- 信頼してパートナーシップを築くことができそうな工務店でお願いすることにして、結果的には大満足だった
- 途中で、こちらの伝え方がまずいときに、こういう依頼は現場が混乱するのでやめてください、ってはっきり釘を差してくれるときもあって、それも信頼できる
- こういう経験をしなくても、発注者としての心得を習得できるような、A4のペライチくらいのチラシがあれば、助かる、という人は多いのではないか?
- 発注で思い出した記事は以下。WIRED発注特集がぜひ販売されてほしい。
- 発注で思い出した記事は以下。WIRED発注特集がぜひ販売されてほしい。
- 「個人開発」の技術はよく発信されているけど、「個人発注」の技術ブログって全然見ないと思いませんか?あったら教えてください。検索ワードが変?
追記
返信をもらえた。結婚式はたしかに。打ち合わせの時間は自分たちもけっこう取ってたなあと思う。そもそも準備にかける時間が長いというのはたしかに。打ち合わせが、途中で担当者が代わって白紙になり1~2回で決めました、という人はよく見るけど、結婚式の準備でそれだけ、というのはありえないと思う。
おもしろいのが、発注者が準備に追われて徹夜、デスマーチ化、ということがよくありそう。自分たちの紹介という側面もあるのでプロダクトオーナーが開発者を兼ねる必要がある場合がある、ということかもしれない。
nhayato.hateblo.jp