展示を見るため遠征中。
妻の出身大学の宿泊所に泊めてもらったのだけど、いつ見てもかっこいい。
建物中が同じ素材、同じ設備で統一されていて、建物と家具が同じ素材で構成されているのが良い。
トイレの個室も合板の組み合わせや、ステンレスの金具で構成されていて、これを同じ印象のまま引き伸ばすと建物全体になっていく。

佐藤雅彦展のチケットを取っていたものの、18:30入場で、序盤のCMをじっくり見ていたら19:20くらいになっていて、全然見終わらなかった。
CMを山ほど見せてくれて、これらはすべてこういったルールで作られています、という解説がある。
普通の展覧会では作品が並んでいるだけだと思うので、こうして、作り方とか、それらの統一感に目を向けるきっかけになるのは良いと思う。
今日1時間半では全然見終わらなかったけど、2029年に沼津にミュージアムができて、そこに展示物は移設するそうなので、そこでじっくり見たい。

どちらでも完成はするんだけど、というときに、全体のルールに揃うように、揃えていく、というのは、ふだん仕事していても大事なことだと思う。
よく、コードレビューとかで、「これはどこか真似しましたか?」ってコメントしている。
周りを見たら、別のやり方をしていることが多いんだけど、調べて真似してみたら?というときに、このコメントをつけている。
こうやって古参が新人をいじめているわけではなくて、良くデザインされたものって統一されているので、みんなで統一感を出していきたい。
マツダの車に乗ってるのだけど、その魅力は、全部おなじに見えるところ。
普通に考えると、車を一台一台デザインしたいところだけど、我が社のデザインはこれ、と決めたら、全車シリーズとしてデザインしていて、一見すると見分けがつかない。けど、これによって、我が社のデザインはこれ、に注力して、良いものを作って、展開することが可能となっている。
生きるうえでのスタンスとして、デザインに力を入れている企業にお金を払っていきたいものだと思う。デザインによる革命を企てる宗教や政党があったら入ってしまうと思う。
