hitode909の日記

以前はプログラミング日記でしたが、今は子育て日記です

京都地蔵盆の歴史

町内で地蔵盆の会議があり、気になって読んでみた。
おもしろかったポイント

  • 地蔵はもともとは石仏で、そこらへんに適当に墓が建立されていたのが、鴨川の氾濫などで一度地中に埋まり、後世になって発掘されたり、ありがたい地蔵が井戸の中からでてきたりする、という発生プロセス
  • 子どもが遊びとしてそこらへんの石を拾ってきて地蔵として祀ることから、地蔵が増えていく
  • 昔は町ごとに木戸があって、辻と町を仕切るために、夜は用心のために閉めていた
    • 辻斬りの辻しか思い当たらない
  • 明治4年ごろ、近代化の過程で、地蔵は無駄、ということで撤去命令が出て、木戸も撤去され、道が通りやすくなった。行政の指導で、地蔵の無駄さを示すため、石柱にしたり、便所に敷かれたり、という使われ方がなされていた
    • たしかにスーファミのがんばれゴエモンのことを思い出すと町は塀で囲われていた気がする
  • 準備は町内で2名定めて運用する、というルールが100年ほど前に制定されている記録がある
    • 現代、うちの町内でもそのルールが引き継がれていて、100年間これをやってるのか…と思った
  • 昔の地蔵盆は法要重視で、子ども向けのイベントというわけではなかった。蒸した芋をもらえる程度
  • 地蔵盆におけるイベント、出し物の多様さ
    • 豆ごはんを振る舞う、体重測り大会、手品、カラオケ大会、飲み会、ふごおろし
    • よだれかけコンクール

ふごおろしって聞いたことなかったけどブログ記事を発見した。
www.kyoto-tabiya.com

地蔵盆ハンドブック、という冊子も引用されていて、検索したら見つけた。参考にしたい。
kyo-tsunagu.city.kyoto.lg.jp

とりあえず読み終わったので、向かいの家の方にお貸しして知見を共有しようと思う。
文庫版も出るので、発売されたら世帯数分買って、町内に配ることで、地蔵盆への意識を高められると思う。どの部分が増訂されたのかも確認したい。