押井守がジブリ作品を語る本。
宮崎作品にはろくな構造がない、やりたいことのディテールの積み重ねだけで作られているという話で、たしかに、もののけ姫のドキュメンタリーとか観てるとオチが決まってなくて苦労している様子が映像に残っている。
おもしろくなさ、というときに、物語が破綻しているとか、登場人物の心理状態が不明とか、そういうレベルで批判されているけど、小説なんかを読むと、よくできた作品というものはプロットがちゃんとしているもので、映像作品では破綻しているけど評価されているのは、観ていて気持ちの良い絵が出ていれば楽しく見れてしまうのだなというのを思った。柴犬が出てくる動画をイメージすると、なんの発展やプロットもないまま何時間でも観てられる。最近、自宅ではたこ焼きを動画がよく流れている。
誰も語らなかったジブリを語ろう (TOKYO NEWS BOOKS)
- 作者: 押井守
- 出版社/メーカー: 東京ニュース通信社
- 発売日: 2017/10/20
- メディア: 単行本
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