コンピュータプログラミングの概念・技法・モデル,読み終わった.この本はいろんなプログラミングモデルを順番に教えてくれるみたいな本で,宣言的な計算モデルから始まって,遅延評価がでてきてHaskellみたいになったり,ポート通信がでてきてErlangみたいになったり,オブジェクト指向が出てきてJavaみたいになったり,最後のほうでは制約プログラミングみたいになって,「面積が24で周長が20の長方形」みたいな問題を書いたら探索してくれるみたいになったりする.どれも同じOzみたいな言語で使えて,なんでもできるみたいな感じ.
途中でオブジェクト指向みたいになって,明示的状態を持ったりできるけど,この本的には,なるべく再代入せずにデータフロー変数を使って制約を解いていくほうがきれいに書けるから推奨されてる,みたいな感じだった.再代入がなければどの順番に計算してもよいとか,そうすると並列に計算するのも簡単みたいな話だった.Javaのスレッドの紹介とか出てくるけどこんなの書きたい人いないだろうと思った.
再代入ないの分かってれば代入されて終わりだから,読むのも簡単で,手続型言語を書いてても,再代入しないように心がけるみたいな気持ちになれる.
いろいろ勉強できておもしろかった.900ページくらいあるからずっと読んでられてお得感あると思う.
- 作者: セイフ・ハリディ,ピーター・ヴァン・ロイ,Peter Van-Roy,Seif Haridi,羽永洋
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2007/11/08
- メディア: 大型本
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