hitode909の日記

以前はプログラミング日記でしたが、今は子育て日記です

この夏インターン給料で買いたいおすすめ本

会社でLT大会があって,いまインターンが来てるので,3分で若者におすすめ本を紹介する活動を行った.

本を読みましょう

大学にいると教科書とかあって,教授もいて,勉強できるけど,社会に出たら教科書ないから,自主的に勉強する必要がある.仕事をしながら学ぶというのあるけど,それだけでは不十分だと思う.仕事してるだけだと,今持ってる技しか出せなくて,生まれ持った技術だけでどうにかすることになる.外科医は手術するのが仕事だけど,手術しかしてない医者いたら心配だと思う.

脳外科医が週60時間も執刀していたとして、そんな医者にかかりたいと思うでしょうか? かかりたい人はいないはずです。プロには、備えるための時間、知識と技術を高める時間がどうしても必要なのです。

プログラマが知るべき97のこと

長時間働かないだけでなくて,あいた時間で勉強しないといけない.

 

本,会社で買ってもらえる制度あるけど,読んだ本あとから見返したいから,手元にないと不安で,自分で買って,机に積んでいってる.今こんな感じ.

http://instagram.com/p/dYwsrGxGg3/

 下の缶みたいなやつはブックダーツっていうやつで,ふせんだけど,金属が折ってあって,挟むと止められて,のりがべたべたしない.あと,ぺらぺらしないから見た目がいい.シルバーがおすすめ.上のやきそばはペヤングっていうやつで,お湯入れると食べられる.

おすすめ本

おすすめ本順番に紹介します.エンジニアインターン向けの発表だったので,技術系の本を紹介した.

 

CODE COMPLETE 第2版 上 完全なプログラミングを目指して

CODE COMPLETE 第2版 上 完全なプログラミングを目指して

CODE COMPLETE 第2版 下 完全なプログラミングを目指して

CODE COMPLETE 第2版 下 完全なプログラミングを目指して

コードコンプリート.プログラミングについて,一通り知れる.話題が幅広くて,参考文献たくさん載っててお得な感じ.まずこれを読んで,気になる参考文献読んでいくというスタイルで始められる.スターターキットみたいな感じ.

 

オブジェクト指向入門.入門と言いつつ,上下巻で2000ページくらいあって,そのうち,下巻はほとんど継承の話しかしてない.著者が継承大好きな人で,安全に継承できる言語で教えてくれる.以前は継承嫌いだったけどこれ読んでから意識が変わった.

 

コンピュータプログラミングの概念・技法・モデル.Mozartっていう言語で教えれくれる.Mozartは自由な感じで,この本一冊の中でいろんなプログラミングパラダイムを紹介してくれる.最初は再代入できないSchemeみたいな感じで,だんだん並列性を持たせていって,Erlangはこんな感じとか,Javaはこんな感じとか教えてくれる.言語に例外機構を持たせると非決定性が生まれてなんとか,とか,愉快な感じ.

 

誰のためのデザイン.ドナルド・ノーマンっていうひとはこういうユーザーインターフェイスの本をずっと書いてる人で,この本はわりと初期の本で,最近の本とはちょっと言ってることちがうけど,まずはこれ読むといいと思う.

 

ゲーデル・エッシャー・バッハ.これはゲーデルの不完全定理を教えてくれる本だけど,再帰がテーマが好きな人なら大喜びで読めると思う.こんな本はほかにないというくらいカルト的な人気がある.

 

メタマジック・ゲーム―科学と芸術のジグソーパズル

メタマジック・ゲーム―科学と芸術のジグソーパズル

メタマジック・ゲーム.これはゲーデル・エッシャー・バッハの人の次の本で,コラムが集まってる感じの本.読みやすい.文自体がその文に言及している,自己言及文っていうのが紹介されてて,その章が良い.文が文自体に言及してるやつ.こういうやつ.

私がこの文の意味だ。

ライフゲイムの宇宙

ライフゲイムの宇宙

ライフゲイムの宇宙.ライフゲームの紹介みたいな本.ライフゲームかっこいいから趣味にするには良いと思う.グライダーを無限に発射する装置とか載ってる.原題はThe Recursive Universeで,宇宙についての本でもある.宇宙の誕生とか,エントロピーのこととか教えてくれる.

 

皇帝の新しい心―コンピュータ・心・物理法則

皇帝の新しい心―コンピュータ・心・物理法則

皇帝の新しい心.人工知能についての本だけど,この本書いてる人は量子力学の本で,読者と量子力学について語り合うために,古典的な物理とか,相対性理論とか,宇宙とか,全部この本で教えてくれて,そのあと本題に入って,激しい感じ.

 

人月の神話

人月の神話

人月の神話.ブルックス先生っていうIBMでコンピュータ作ってた人が人間とソフトウェアについて教えてくれる.人が増えるとコミュニケーションコストが増えてめちゃくちゃになることとか教えてくれる.40年くらい前の古い本だけど,人間は変わってないから,まだ内容は古びてない.

 

デザインのためのデザイン

デザインのためのデザイン

デザインのためのデザイン.2011年くらいに出た本で,ブルックス先生まだ生きてて,私はこの分野で60年のキャリアがありますが,とか書いてあって渋い.第一部にいろいろ議論があって,第二部で事例紹介が載ってて,その事例が,別荘の設計とか,IBMのOSの設計とかで,強い制約のためここは切り捨てたとか書いてあって,たしかにという感じでおもしろい.これと人月の神話とセットで,ピアソンがもう技術書販売しなくなったので,入手しにくくなってて残念.

 

裸の大将放浪記 (1979年)

裸の大将放浪記 (1979年)

  • 作者:山下 清
  • 出版社/メーカー: ノーベル書房
  • 発売日: 1979/10
  • メディア:

裸の大将放浪記.山下清の日記がまとまったやつ.家出して仕事を見つけるけど,すぐに仕事飽きて家出してしまう.1巻がよくて,1巻は文章おかしくて,句読点ない.文が延々と続く.こんな感じ.

戦争と言うのは殺しっこをやると言う話を聞いたので 戦争と言うものは一番こわいもので 一番大事なものは命で 命より大事なものはない 命を取られると死んでしまう 死ぬのは何より一番つらいもので 死ぬでしまえば楽しみもなければ 苦しみもない 死ぬまでの苦しみが一番つらい 戦争よりつらいものはない その話を聞いたので 兵隊に行くのがいやになってしまって 十年たつとどうしても兵隊に行かなくちゃいけないので だんだん年をとると 二十一になるので 二十一になると兵隊に行くのがこわいから 年をとるのがいやになってしまって いつまでも子供になった方がいいと思っても どうしても一年たつと一つずつ年をとるので仕方がない それは自分の思うようにならない

なんでこんな本紹介するのかという感じだけど,ソフトウェアは人間が使うから,人間のことを知る必要があると思う.

 

全部買いましょう

このエントリここまで読んだ人いたら暇だと思う.こんなブログ読むくらいなら,ここで紹介した本を全部買って学びを得るとよいと思う.全部買うのは簡単で,上から順番にクリックしていけばどんどん買える.全部買いたくなかったら,おすすめ順に3つくらい言うと,オブジェクト指向入門 第2版 原則・コンセプトオブジェクト指向入門 第2版 方法論・実践ゲーデル、エッシャー、バッハコンピュータプログラミングの概念・技法・モデル,くらいがおすすめなので,これくらい買っておけばいいと思う.コードコンプリートはしばらく仕事しだしてから読むほうがたしかにという感じになりそう.