動画やブログのサムネイルに顔を乗っけるのをよく見る。
顔を乗っける意味としては、一つは人間は人間の顔に反応するので注目してもらいやすと、という効果があるのと、もう一つは顔を出すのは顔を売るためで、顔を覚えてもらえると次回からタップしてもらいやすくなるんだろうと思っていた。
それに加えて、手っ取り早く読後感を伝える効果があるんだなと気づいた。
ソニーのヘッドフォンの効果に驚愕、みたいな動画だと、驚いた顔をしていて、はっきりとわかりやすい顔になっている。
タイトルの文字だけだと、驚愕が読めない人には伝わらないけど、しっかりした顔芸を見ると、なんか驚いてるな、というのはより多くの人に伝わる。その動画を見て結論が驚いてなかったら期待外れ、ということになる。
この日記はタイトルもつけてないことが多く結論もわからない書き方になっていることが多いので流れとしては逆になっている。
驚いた顔を眺めててもう一つ思ったのは、驚いた、という組み立て方では、ある程度以上の価値を超えることはないけど、動画映えするので驚きコンテンツが増えている、ということで、驚くというのは反射的な出来事で、何かが起きる、という、最初の驚きコンテンツの価値があって、それに対する筆者の反応があり、後者の価値を高めようとすると大げさな反応がおもしろい、みたいになる。
人が何かを見てびっくりしたという事実はおもしろいだけで何の役にも立たない。ネタバレされて減少するのは驚き成分だけで、美しさとか興味深さとかは変化ない。論文のアブストラクトをネタバレだと思う人がいないのは驚きがメインのコンテンツではないためだと思われる。