hitode909の日記

以前はプログラミング日記でしたが、今は子育て日記です

夜と霧

アウシュビッツに収容されたのちに無事開放された精神科医の本.

開放された仲間が,筆者は麦を踏むのやめましょうって止めるのだけど,今度は自分が好きに権力や暴力を行使していいと思いこんで,麦の畑を踏んでいったという話が印象的だった.

「なんだって? おれたちがこうむった損害はどうってことないのか? おれは女房と子どもをガス室で殺されたんだぞ。そのほかのことには目をつぶってもだ。なのに、ほんのちょっと麦を踏むのをいけないだなんて……」

女房がガス室で殺されなくても,日々の暮らしでも,不満なことがあっても,だからと言って自分も同じことをやると,信用を失ってしまうと思う.

夜と霧 新版

夜と霧 新版