「人が壊れるマネジメント」をタイトルだけ見た時点で予約していた。
発売されて読んでみたら、アンチパターンが紹介されていて、壊れないためにする本だった。「人を壊さないマネジメント」というタイトルで成立する内容。
アンチパターン39の「メンターシップの欠如で壊れる」で、相談相手が上司だけ、というのはよろしくない、という話が気になった。
現実的には小さい会社だと、社長とメンバーだけ、みたいなことは多そう。
メンター、メンティーの関係を、どういうペアにするかを迷うことがある。
同じチームだと、日々の仕事の様子とかはわかってるので、先週のあれはよかったね、とか言ったら、話が通じるし、細かいコンテキストを理解したうえで会話できる。
別のチームだと、いまどんな仕事してるんです?から始まるので、自分の仕事を他チームの人に伝えるというところから始まるので、伝えてもらったことを客観的に見るとこういう状態である、という客観的なアドバイスになりそう。
直接役立つアドバイスをしようと思うと同じチームで組むのが早くて、長期的に達観したアドバイスを得るには別のチーム、がいいような気がする。
どちらのメリットも得よう、と思うと、同じチームと別のチームで2人いて、交互に話す、みたいな、温冷交代浴みたいな手法がいいかもしれない。
CTOに対するメンター、とか、経営者に対するメンター、とかいうと、もう同じ会社には居なくて、同業界の先輩、とか、そんな関係性になっていると思う。メンター側はもう経済的には自立していて昼からワインとか飲んでいて、利害関係がないので好きなことや、厳しい意見も忌憚なく言ってくれる、というイメージ。
社内の関係においても、チーム内で中が悪くなってしまったらただちにチームが崩壊してしまうので、斜め上というか、ある程度距離があるほうがよいのかもしれない…?
個人的にも、メンターって同業種の人しかいないけど、あなたにとって異業種のメンターというのは八百屋の業界ではこの人に該当します、みたいな人間関係の計算をした結果、いきなり八百屋で働くメンターとかが現れてほしいものだと思う。そういう異業種のメンターマッチングサービスとかメンター出会い系サービスがあったら使いたい。