京都の食堂の本。
食堂というのは大学の食堂とか一般的なレストランをさす名称ではなくて、うどん、そば、丼、餅、いなり寿司を出す独自の概念の店。
京都では〇〇餅(ただし餅を積極的に売っているわけではない)という同名の店舗が大量にある。
メニューの体系も独自で、その歴史など紐解いてくれる。きつね、たぬき、というだけで、地域によって全然違うものが出てくる。
言われてみると、あちこちにあるな、とは思うものの、わざわざ入ったことはないよね、という話を妻にしたら、妻は普通に昼休みに食堂に行ってるというので連れて行ってもらった。
信じられないくらい繁盛していて、すごいスピードで客がさばかれていた。
一人できた人たちはどんどん相席につっこまれているし、高校生の集団が来ていて、男子はこっち、女子に座りなさい、などきびきび誘導されていた。誰がどこに座るかまで指定されてるのがおもしろい。
鍋焼きうどんとかカツ丼とか、わざわざ家では作らない(常に最小工数で食べてしまうので、カツがあったらそのまま食べて、卵は生のまま飲めばいいため)ので、こういうものをさっと食べられるのは嬉しい。
気に入ったので後日一人で行ってみたり、別のめちゃ渋い定食屋にも調査に行ったりしている。
このラーメンがおいしかった。スープにとろみがあって癒やされる。