hitode909の日記

以前はプログラミング日記でしたが、今は子育て日記です

「データと対話」で職場を変える技術 サーベイ・フィードバック入門 これからの組織開発の教科書

データを見える化するだけでは効果がなく、その対話が重要、という本。ただの対話ではなくて、ガチ対話、と呼ばれている。
体重計に乗ってはいるけどとくに改善活動はおこなわない、という人はよくいると思うので、そのとおりだと思う。
データはなにかツールがあって自動計測される、というものではなくても、アンケートでもいい。

また、一度やるだけじゃなくて、定期的にやる。メルカリ社の事例なども載っていて、3ヶ月ごとに組織構造が変わるので3ヶ月ごとにデータを取って話し合いというのをやっているらしい。
うちの会社だと半年ごとか、四半期面談というのもやって目標を調整していたりすうるので、3ヶ月ごとにやるのはよさそう。

データを見ながら皆で話しましょう、というときに、リーダーが先に喋るとその後、異を唱えにくくなってしまうので、管理職やリーダーは意見表明を最後にしましょう、という記述があった。
平安時代の「陣定(じんのさだめ)」と同じだ、と思っておもしろかった。
陣定では、身分の低いものから順に話す。
ただ、直接的に、職場において、「では身分の低いものから順に意見を述べよ」とか言ってると怖すぎると思う。
職場において、おだやかに身分の低いものから順に発言してもらうには、なんと言えばいいのか?
「広く皆さんの意見を聞きたいので」とか言って濁しておく、というのは思いついた。
あるいは、会議名を「「陣定」にしておく。参加者は事前に、なんだこれ、と思って「陣定」について調べてくる。すると、なるほど、身分の低いものから順に発言するのだな、ということがわかる。

中原淳さんって見覚えああるな、と思ったら、フィードバック入門を書かれてた方だった。
普段そんなにフィードバックする機会というのはないけど、いざというときには、データを着実に集めてから望みましょう、という本で、この本も好き。
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