構造主義の人たちの書物は断片的に読んでたけど、誰がどんな流れで何をやってるのかあまり知らなかったので読んでみた。
知が権力につながるという話があって、知ってる知識を手早く繰り出してしまうのは権威的になってしまうと思い、気をつけようと思った。
現に、フーコーの著作はいまでは全世界の社会科学・人文科学の研究者の必読文献であり、それを「勉強する」ことはほとんど制度的な義務となっています。院生たちはフーコーの術語を駆使し、フーコーの図式に準拠して思考し、推論することをほとんど強制されています。これこそ「権力=知」の生み出す「標準化の圧力」でなくて何でしょう。
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/06/20
- メディア: 新書
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