いろいろあって、工務店と設計事務所の両方に声をかけていたのだけど、設計事務所はお断りして、工務店と契約する流れになった。
両方の流れを体験してみると、いつも使ってるこの建材はおいくらで、似たような施工例は、10年前の誰々さんの家、と写真をその場で出してくれる工務店と、いくらになるかはこの先、工務店に相見積もりをとってから、という設計事務所では、話の詳細度に差があって、具体性が高い方を魅力に感じてしまった。
そこのスケジュール感が違うことは分かっていたのだけど、体験してみると、意外と、せっかちな我々には難しいな、という感じ。
お断りするのは心苦しいけど、今話してる人たちにお断りをするタイミングはこれが最後であろうし、一歩前進した。
最初から数えると、条件付き土地にくっついてきた工務店、工務店紹介カウンターから紹介してもらった安価な2社、妻がみつけてきた上質な工務店、鉄道グループに所属する工務店、自然派工務店、設計事務所、と7社くらい見てきた。
妻が大学時代の先生と話して木の魅力について説得されてくる、という出来事と、伊礼智の著作を買い集めて価値観をすりあわせたのが決め手だった。
家の性能とかデザインとか広さとかの、物質側の性質というよりは、住人側が、大事にしていること、という精神的な性質をかなり狭い範囲ですりあわせないと、会話が全然成り立たず、家は注文できない、ということがわかったのがおもしろいと思う。