取り組むべき課題を見極めたのちに,解の質を上げていきましょう,という話.
解決してもうれしくないとか,解決したかどうかの定義が明確ではない,とか,そういうのはイシューではない.
がむしゃらにどうでもいいタスクを大量にこなしても,あまり良い状態にはならなくて,大事なタスクを1個こなすほうが価値がある.
クックパッドの井原さんが書かれてた記事を思い出した.何かに取り組むときには三つの輪があって,自分がやりたくて,かつ得意で,会社としてもやるべきことをやろうという話.
よくこの図を思い出して普段から便利に使っていて,このタスクとあのタスクだと,こっちのほうが重なり度が強いから,こっちからやったほうがうまくいきそう,とか.
ソフトウェアだと,コアドメイン以外のところをリファクタリングしまくっても良い結果は得られない,という話がある.
気になるところや目についたところを直したい気持ちは分かるけど,そこを直すときには,ほかの箇所より先に直さなければならない理由や,戦略的にここをリファクタリングするとこういう将来が見えていますよ,というのがあるとよい.
コアに対して力を尽くし、深いモデルを見つけ出し、システムのビジョンを実現するのに十分な、しなやかな設計を開発すること。それ以外の部分への投資は、蒸留したコアをどうサポートするかによって正当化すること。
ソフトウェア作ってなくても役立つと思って,うちにはカーテンがなくて,たまにカーテンほしくなるときがあるけど,この本のことを思い出すと,カーテンほしいかどうか,べつに今解決しなくてもいいな,となってことなきを得る.
「イシューらしいもの」が見えるたびに、「本当に今それに答えを出さなくてはならないのか」「本当にそこから答えを出すべきなのか」と立ち返って考える。これで、あとあと「あれは無理してやる必要がなかった」と後悔するようなムダな作業を減らすことができる。
というかんじの本でした.Kindleでしゅっと読めるので週末のうちに読みましょう.立ち返って考えなくても,本当に今この本を読まなくてはならない.