hitode909の日記

以前はプログラミング日記でしたが、今は子育て日記です

共産党宣言

共産党宣言は1848年に記された伝説の宣言。99%のためのフェミニズム宣言からの流れで読んでみた。
歴史あるで、序文が延々と続いて笑ってしまう。

ドイツ語版への序文
 一八七二年(マルクス・エンゲルス)
 一八八三年(エンゲルス)
 一八九〇年(エンゲルス)―― 一八八二年ロシア語版への序文(マルクス・エンゲルス)を含む
英語版への序文(一八八八年 エンゲルス)
ポーランド語版への序文(一八九二年 エンゲルス)
イタリー語版への序文(一八九三年 エンゲルス)

マルクス エンゲルス 共産党宣言 - 岩波書店


共産主義というと、京大の寮に立てこもって警官とバトルしたり、鴨川でパン食い競走をして警官がやってきたりする、というイメージしかなかった。なんでそんなことするのか、とあまり理解できていなかったけど、ブルジョアの支配する社会を破壊するための活動をおこなっている、というのが根底にあるのだと思うと、そういうものか、とわかってきた気がする。しんぶん赤旗はネットを見てるとよく見かける。

現代社会の最下層であるプロレタリア階級が起きあがり、立ちあがることができるためには、公的社会を形成する諸層の全上部構造を空中にけし飛ばさねばならない。


財産を没収するというと諸君は驚くけど、諸君は財産持ってないでしょ、皆が持ってないから財産として成立するのであるよ、というのがおもしろかった。今読んでも、はっとするような言説が多くて、有名な文章にはいいことが書いてあるんだなあと思う。

諸君は、われわれが私有財産を廃止しようと欲することにおどろく。ところが、諸君の現存社会では、私有財産は社会成員の十分の九にとっては廃止されているのだ。それは、十分の九の人にとって存在しないというまさにそのことによって、存在しているのだ。


本を読んでいくときは息をするように読むのが大事で、そのメタファーを適用すると、読んでるときが吸っているときで、読み終わったら簡単にでも感想でも書いて、参考文献から一冊選ぶか、その本を読んで気になったことを知るための本を一冊選ぶ、という、吐くタイミングがあって、そして次の本を吸いに行く、というサイクルができると楽しく読める。
そのサイクルが切れて、自分と関連のなさそうな本を読んでしまうと、いま自分は何を知りたくて本を読んでいるのかわからなくなってなかなか読書が続かなくなったりする。
美容院で全く関心ない雑誌を渡されて読んでいるときや、日曜の午後3時くらいにテレビでどのチャンネルを見ても全く心惹かれるものがない状態をイメージすると、おもしろくないことがイメージできると思う。