hitode909の日記

以前はプログラミング日記でしたが、今は子育て日記です

99%のためのフェミニズム宣言

よく、ガラスの天井を破るという話があるけど、女性が能力主義の社会に進出したところで、家事や子育てなどは安価に別の女性に外注されることになる。そして安価に働く女性は故郷を離れ、本来の家族との暮らしを失っている。
このように、資本主義や能力主義には女性への搾取が組み込まれている、だから私たちは反資本主義でやっていくぞ、という本。
朝の公園で子を抱っこしたりベビーカーに乗っけたりしながら読んでいたので子育て本として読んでいた。



この本では、人を育てて社会を維持する仕事を社会的再生産と呼んでいて、資本主義では、社会的再生産が利潤を生むための生産を切り離され、女性や立場の弱い人達に押し付けられている。
自分はこれまでは、そこそこいい給料をもらってのうのうと生きていて、寝る前に一番心配な悩みは仕事のことで起きたら仕事の悩みが再開する、というくらい仕事大好きだったけど、子が生まれたので、当分は元の働き方には戻れない。
身の回りでは、男女ともに時短で送り迎えに出かけるパターンと、男性がフルタイムで働き、女性は時短やパートなど、という事例をちらほら見るものの、逆の事例はあまり見ない。
資本主義の社会で普通に暮らしていると、仕事しまくって成果を出して給料を上げていき、家を買い、とお金だけどんどんかかる構造になっているけど、うちもそうなる予定で、うまくバランスさせる能力が自分にあるとは思えないので、復帰後に子育て時間は減ってしまうと思う。一方で、寝てる間に考えてきて良いことを思いつくような働きもできなくなるだろうから、以前のような給料の上がり方はできないだろうと思っている。
育休中に子の様子を見ていると、それだけで一日が終わって、はあ、家にあと一人居ればなんとかなるのに…知り合いの学生とかが家で家事してくれる代わりにビールを飲み放題にするのはどうか…と思うことがたびたびあった。
給与収入の一部からベビーシッターを雇ったところで、ベビーシッターはベビーシッター代をどうやって捻出するのか、という再帰的な話で、この構造では末端ではどんどん貧しくなっていく。やはり資本主義が限界に達しているということなのだろう。


共産主義宣言が紹介されていたので続けて読んでみようと思う。

冒頭部分がちょっと公開されていた。
note.com

関係ありそう。
ja.wikipedia.org