相続について学ぶために読んでみた。
相続の基本から、税金を安くするためのテクニックいろいろまで、幅広く紹介されていた。
安くなるならよしという世界観なのか、同じ面積の土地でも都会の高い土地ほうが相続的にはお得なので親を都会に引っ越させよう、とか、自分の子供を親の養子にしよう、とか、ちょっと無茶なテクニックも紹介されていた。生命保険をかけると安くなる、とか、
相続税の仕組み自体には、なかなか厳しいルールもあって、こういう場合は自宅を手放さなくても済むように、という特例(google:小規模宅地等の特例)があるものの、それを使うには、同居か、二世帯住宅にする必要があって、敷地内の別の家なら同居という扱いにならないとのこと。同居する苦労を考えると税金払ったほうが楽、と考える人は多いと思う。
そして、現金を相続できれば、そこから相続税を払えるけど、土地とか建物とかを相続すると、手持ちの現金がなければ売って相続税を払う必要がある。普通の人間は土地とか建物とかを売る経験をしたことがないだろうから、これもめんどくさすぎて、もう要りません、となる人も多そう。
法律のルールは理不尽でも決まってる通りにしか動かない。
遊戯王のカードとか眺めると、表面にルールが書いてあるけど、そういうものと近いと思った。
定まった運用を変えられないのは個人的には苦手なジャンルで、友達がカードゲームで遊んでいて、まず相手にダメージ何百、そしてカードを一枚引いて、…みたいなことをやってるのを見て、そんなの無視して、好きに遊んだらいいじゃん…と思った記憶がある。
全体を通じて思ったのは、遺書がなければ孫まで回ってこないので、相続できる財産は何がありますかって取りまとめたりとか、生前にちょっとずつ配って贈与していきましょう、とか、主体的に動くべきはやはり親の仕事だと思う。