松尾スズキ作の舞台「キレイ」を見に行った。
映像化すれば何百万回と再生されるものを目の前にいる数千人くらいにしか届けられない形でやっているのは贅沢。演奏もその場でやっている。
映画だったら、ここを見て!というのが明らかだけど、舞台だと広いセットで大勢が同時にあれこれやっている。セットは一階から三階くらいまであって、そこで同時にずるずるやっているのは映像にはあまりない世界観だと思う。
場所の変化が照明とか、ちょっとした小道具くらいですべて表現されているのもおもしろい。明るさを完全に制御できるとこういうことができるのだなと関心した。
舞台という成果物を作るには、まずはストーリーが有り、脚本があり、曲があったり大小道具があり、映像を作ったり照明のタイミングも詰めたりして、と必要な作業が多岐にわたるので、辻褄の合った形で作っていくのは大変そう。映画だったら映像という形でパッケージングしてしまえばあとはどうにでもなりそうだけど、舞台はその場でやることが求められる成果なので難易度が高そう。
キレイの感想というか舞台という形式についての感想みたいになった。
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