AMP ConfはAMPの最新情報を教えてもらえる二日間のカンファレンスで、午前中3セッション午後8セッションみたいな、詰め詰めの会。
年に1回世界のどこかで開催される会で、発表ほぼ英語、7:3くらいで7が海外の方で、廊下でコーヒー飲んでるとハローあなたのジョブはなんですかみたいな感じで英会話が始まり、インドの方と仲良くなってinstagramやtwitterのアカウントなど交換した。
印象に残ったことをメモしておく。
amp-script
AMPではJSの実行が不可能だったのが、ついに可能になった。Web Workerで実行される。
なんでもできてしまうとHTMLと同様動作が重くなってしまうので、なんでもできるわけではなく、ユーザーのインタラクションきっかけで動く、一度の実行は5秒以内、150KBまで、などパフォーマンスを維持するための制約がある。
凝ったこともやればできるようで、デモではゲームボーイのエミュレータみたいなものも動いていた。
mizchiさんはもう触られていて、1日目が終わって、2日目の朝には、きのう触ってみたらこういうところがおもしろかったって教えてくださって、さすが手が早い。
amp-email
AMPをメールで送れる仕組み。GMailで表示できる、ほかの著名なメーラーでは実装中。
インタラクティブなAMPを送れるので、メール内でコメントに返信したり、ホテルを予約したり、ウェブアプリケーションを送信できるようなイメージ。
サーバーから最新状態のJSONをとってきてメールに表示することで、送信済みのメールをアップデートできるという世界になる。これまでのメールは最新情報を毎日送るしかなかったけど、メールを見るたびに最新情報を見られるようになると、体験のデザインも変わってきそう。
multipartでHTMLやplain textと同時に送るので、未対応なメーラーでは旧来通りのメールが表示される。
ライブコーディング
僕がAMPを主に触ってたのはだいたい3年前で、はてなブログのAMP対応をやっていた*1。そのときのイメージで止まっていて、AMPというとシンプルなHTMLであったり、新聞社のサイトのAMP版もあくまで速い簡易版、AMPであることはその簡易さゆえに見分けられる、というイメージだったけど、まったくもって認識が古いことがわかった。
30分のライブコーディングで、チョロっとHTMLを書いたらタブを作れたり、リアルタイムに更新されるtwittterのタイムラインを貼り付けたりと、すごい速さで良いページができていた。
HTMLのフレームワークとして便利で、ちょっと書いたら画像がフェードインするとか、カルーセルが最初から用意されていたりとか、現代の暮らしに必要なことが簡単にできる形になっている。
どんどん便利になって最高ということもなくて、どんな技術もいつでも脱出できるかを気にする必要があると思っていて、マークアップのコストをどれくらいに見積もるかが気になる。すぐに捨てて作り直せるなら、AMPが滅びた頃にはHTMLがまともになっていて、同じものを一瞬で作れるなら良いけど、すごく凝ったAMPを作ってしまい、AMPは滅び、一方HTMLもたいして良くなってはいなくて、これを普通のHTMLで作り直せる工数はない、となると恐怖という感じがする。
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最新Chrome情報
AMPでの成功や知見を通常のウェブ側に持っていく動きの発表。
サイト側でUnsized Mediaというfeature policyを有効にすると、幅と高さが決まっていいないimgやvideoを禁止できて、絶対にガタガタしないページを作れる。AMPでは幅と高さが必須だったのがHTMLでも同じような世界を実現できる。この作りかけのページはなんかガタガタしますねって年に20回くらい言ってるので、自動的に防げると楽になると思う。実装されたらすぐに使いたい。
Portalsの話で、はてなで作っているギガビューワーのデモも出してもらえた。
来月にPortalsの勉強会が開催されて、はてなでのPortalsの発表をする予定。座組は調整中なので、pastakが話すことになるかもしれませんが、とにかく来てください。
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寿司
懇親会の寿司がめっちゃおいしかった。ほかの料理には目もくれず寿司を食べ続けていた。大人気ないけど余ってたので食べ放題であった。
発表の動画はすべてこのあたりにアップロードされているようなので全部見ましょう。
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