ふだんリモートで分散して働いているけど、たまに出張で人々が行ったり来たりすることがあって、そういう日にはチームメンバーと意識的に一緒に活動するようにしている。先週のある日は協力プレイに半日くらい使い、残りの半日は一人で過ごすという形だった。
リモートでも同じ密度で協力できるといいけど、どうしても、後ろの席での会話が聞こえて、くるっと席を回して会話に参加する手軽さには勝てない。
わからないことを聞くとき、何がわからないか分かってないままに問題を説明していくと、そのうちに課題が明らかになって解決する、ということがよくあると思っていて、そういうのを文字やチャットでやるのは、身につけるべきスキルである、とはいえ、難しいと思う。
きのう友達と話してたのが、 Slackで、どのように温度感や気持ちを伝えるかという話で、「えーっと」とか「それはですね」とか書く、という話をしていた。僕は言文不一致派なので、一言一句読み上げられるように文章を書く習慣がないけど、えーっととか書けるようになれると、話すのと同じリズムで書けて良いのかもしれない。
僅に參考にしたものは、式亭三馬の作中にある所謂深川言葉といふ奴だ。「べらぼうめ、南瓜畑に落こちた凧ぢやあるめえし、乙うひつからんだことを云ひなさんな」とか、「井戸の釣瓶ぢやあるめえし、上げたり下げたりして貰ふめえぜえ」とか、「紙幟のぼりの鍾馗といふもめツけへした中揚底で折がわりい」とか、乃至は「腹は北山しぐれ」の、「何で有馬の人形筆」のといつた類で、いかにも下品であるが、併しポエチカルだ。
二葉亭四迷 余が言文一致の由來
職場のSlackで、べらぼうめ、みたいな発話が飛び交うようになれば良い雰囲気になりそう。