ソフトウェア作ってて,「こういうクラスとこういうクラスを作って,こういうデータを持ち,ここからこう呼んで,こういう働きをさせる」とか述べるとき,そのいずれも,まだこの世にはない.そのときに,より良くしようとして,「このクラスとそのクラスをくっつけてこう変えるとすっきりするのでは??」とか述べるけど,ひきつづきまだこの世にはない.
ひどいときには,「こういう最強のマイクロサービスがこういう働きをしてくれるんだけど,その場合に,」とか,まだ存在しないサービスについて語りだしたりする.その時点では,こっちのクラスもそっちのクラスも存在しないし,それを助けてくれるマイクロサービスもないのだけど,完成したときにこうなる,というイメージで話している.
おままごとしてるときに,「ここは台所」「こっちにキッチン」「台所とキッチンを融合するとすっきりするのでは?」「二階のキッチンでは息子夫婦が」みたいなことを話すのに似ている.土地もなければ家もなく二階もないし息子夫婦もいない,カーテンレールもないのだけど,このような家が完成すれこうなる,というイメージで話している.
ユースケースを獲得する様子はおままごとに似ている.「台所は,台所識別子によって区別する」「一階の台所」「二階の台所」みたいな.
重厚になりすぎたソフトウェア開発プロセスに警鐘を鳴らしているわけでもなく,単に,おままごとみたい,という,そういう話.
はじめてのおままごと サラダセット (木箱入り) G05-1139
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- 発売日: 2013/01/26
- メディア: おもちゃ&ホビー
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