ステイホーム期間で人と会うことがなく、みたいなことを今更言う人は減ってきたけど事実として確実に人とおしゃべりする時間は減っている。
オンライン飲み会も飽きてしまって、6人とか集っていると発話するタイミングを伺うのに疲れてしまう。
社内では1on1をしていて、メンタリングとかコーチングみたいな目的でやっていることもあるけど、そういう目的ではなくて、友達と一対一でサクッと話すのがよさそう、といろんな人と1日30分くらい喋ってみている。
発話タイミングを探らなくていいのでストレスが少なく、また発話頻度をあげられるのもよくて、6人で2時間話すと1人あたり120/6=20分しか発話できない。30分で2人なら、30分のあいだ15分は発話できて効率が良い。
また、メンターとして1on1に行くと、答えはメンティーの中にある…メンターはあくまで聞き役としてそれを引き出す…みたいなプラクティスがあったりするけど、一対一でおしゃべりしているだけなので気楽。
議事録はscrapboxに書いていて(ここがユニークなポイント)、去年の3月にも1on1しましたねってログを眺めて、今回と同じ話をしていることに気づいたりとか。
困っていることとしては、日程調整がめんどうで、調整さんを立ててみたけど、その後結局Googleカレンダーでイベントを作って招待したりとか、都合悪くなったのでずらしたい、とかの調整は調整さんではできなかったり。Googleカレンダーには予約枠という概念があるけど、そうすると、歯医者と患者、みたいな主従関係っぽくなってしまうのも嫌。
普通はこういう1on1の調整どうやってるのか?と思ったりしたけど、普通は突然電話して、今何してるって言って30分くらい話して、それじゃあって言って会話を終えたりしてそう。電話が暮らしに組み込まれたためしが一度もないので、電話の魅力にまた気づいてない気がする。
大人数で発話するとうるさくて聞こえない問題への対処として、近場のユーザーの声が聞こえやすくなっているツールもあったと思う。あとは、交流するさいの没入感を上げるためにVRになるとうれしい、とかがあるかもしれない。友達が3Dになってもうれしさはたいしたことはないけど、遠方の孫をVRで抱っこしたいときに孫が3Dになるとうれしいかもしれない。しかしVRデバイスを用意するのも装着するのも大げさなので、ここは、家紋を見れば人と会ったような気になるとか、そういう発明がなされてほしい。たとえば、芸人を見てうれしい、というのは芸人本人による一発ギャグを見たい、ということであって、そういう形で、人間をウェブブラウザ上に還元できるような記号化が可能なのではないか。