hitode909の日記

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真実の終わり

専門知は、もういらないのかでは、専門家に対する不信と、まあどうしようもないよね…みたいな悲壮感ある流れだった。
この本は、現代の、信じることしか信じない人たち、とくに、トランプに対するすさまじい批判が続いていて迫力がある。

トランプの支離滅裂さ(ねじれた構文、発言の撤回、不誠実な言葉、二枚舌、扇動的な大言壮語)は、彼が創りあげ、生き甲斐とするカオスの象徴であり、噓つき用工具一式の中でも不可欠の道具である。彼のインタビュー、テレプロンプターなしの演説、ツイートは、侮辱、絶叫、自慢、余談、無理な推論、留保、説教、当てこすりの驚くべきごた混ぜだ。人を脅迫し、平然と騙し、分裂を煽り、スケープゴートにするいじめっ子としての取り組みになっている。

自分に都合の良い、信じたいことしか信じない、というときに、ポストモダン、脱構築の文脈が悪用されている、という話がなるほどと思った。
ここ20年ほどは、主人公が葛藤するアニメを見て、うんうん、セカイ系だね〜とか言って暮らしていたけど、世界を破壊するほどに大きくなってしまったのだなと思った。エヴァ新劇場版が始まる頃はこんな雰囲気ではなかったけど、すっかり社会が変わってしまったのだと思う。心の世界で葛藤する主人公、ではなくて、ファクトチェックに奔走する主人公を見たい、という社会になってきている気がする。
日本の政治を見ていても、自分の信じたことだけで突き進んでいく、という雰囲気は蔓延してきているように見える。これが身近な人達がこうなると嫌だなと思う。

真実の終わり

真実の終わり