去年出てた本.レガシーコード改善ガイドとは別の本.アーキテクチャの改善の話.
FindBugsとかでメトリクスを取りましょうという話,コードを良くしましょうという話,アーキテクチャを改めましょうという話,どうにもならないのですべて書き直しましょうという話,あたりがおもしろかった.開発環境セットアップやドキュメントの話などもあるけど,そのあたりは普通にやればいいので目新しさはなかった.
ちょっとしたテクニックで,こういうときにロジックをViewからViewModelに移すとViewがスッキリして便利,という話が載っていて,ちょうど困っていたところなので,早速チームで議論していて取り入れることにした.
どうリファクタリングしてもどうにもならないので完全に書き直す,という話も載っている.リライトの知見を教えてくれるのだけど,それを読んでいると胃が痛くなる.
最初に明らかにしておくが、完全な書き直しは、ほとんど常によくないアイデアだと私は信じている。
おすすめはされてないけど,やるときに検討すべきことや,データの移行の作戦についての議論などを教えてくれて,リライトするときには助かりそう.実際に大規模なリライトを経験する人はこの本の読者のうち何割くらいなのか気になる.
ふだん仕事で開発しているソフトウェアはもう5年くらい開発しているけど,連続的にちょっとずつアーキテクチャを新しくして,完全な作り直しが発生せずに済むように,墜落しないようにしていきたい.
チーム内での意識を合わせるのにも良さそう.読みやすくて,2日くらいでささっと読めるのでおすすめです.
- 作者: クリス・バーチャル
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2016/11/14
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