プロジェクトの終了後に省察する,という章に書かれてたことがおもしろかった.ピクサーのスタジオの創始者のエド・キャットムルが始めたことの話.
- ピクサーのスタジオでは,省察することが渋られて,みんなで振り返るより先に映画の成功を楽しみたがってしまっていた
- そこで,
- またやりたいと思うことを5つリストアップして話しあう
- 次に,もうやりたくないと思うこと5つについて話しあう
- それによって,ポジティブさとネガティブさのバランスが保たれて,安全な環境が生まれる
この方式よさそうで,バランスよく振り返れそう.
本によると,信頼しあった上で率直な意見が言えるような関係を作って,チームとして学習を続けられるようにしましょう,ということだった.
飛行機の副操縦士が操縦士に向かって,操縦ミスってるのでは?エンジン燃えてるのでは?とか言うと怒られそうだけど,そこで対立を恐れて黙ってしまうと,自分の命よりも,上司に怒られて嫌な気持ちにならないことを優先している,ということになる.という話が載っていて,たしかにと思った.
チームを作る立場の人に向けて,という本でもあるけど,何らかのチームに所属している人にはおすすめの良い本.Kindleで読める.

チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ
- 作者: エイミー・C・エドモンドソン,Amy C. Edmondson,野津智子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2014/05/24
- メディア: 単行本
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