ジェネラティブ・アートの本おもしろかった.
Processingというお絵描きツールを使って生成的とか創発的なアートの作り方を教えてくれる本だった.生成的なアートだから,毎回実行すると結果が変わったりうねうね動いたり簡単なルールだけど予想外の動きをしたりする.
普通のプログラミングの本だと,ツールを教えてくれて,どんな作品を作るかはあなたの自由です,みたいな感じで,お絵描きしてる人がどういうことを考えてるかはあまり教えてくれない.
この本は,ランダム関数とか,フラクタルとか,コードを書きながら教えてくれるけど,ここの変数をこうして,ぐるぐる回してみたら,おもしろくないですか,みたいな話が載ってて,なんでぐるぐる回すとおもしろいのかとか,文化を紹介してくれる.
オブジェクト指向でアニメーションを作る方法が載ってて,ルートオブジェクトから再帰的にdrawメソッドを呼び出す,みたいな方法で,きれいに書けてた.たぶんこの人普段からこういう感じでアニメーション書かれてるのだと思う(たぶん).そういう,どう書くかみたいなところも参考になった.
本に載ってるコードを入力して動かしてみながら読んでたけど,ちょっと間違うとすごい怖いアニメーションが出たりして,おもしろかった.入力してみて,ちょっと変えたりして遊びながら読むのがよいと思う.
ジェネラティブ・アート -Processingによる実践ガイド
- 作者: Matt Pearson,久保田晃弘,沖啓介
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日: 2012/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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