hitode909の日記

以前はプログラミング日記でしたが、今は子育て日記です

人月の神話読んだ.最初に書かれたのは1975年で,37年前のソフトウェア工学の本だけど,いいこと書いてあった.
いま読むと,当時とコンピュータとかプログラミングとか全然ちがうから,たとえば,1台のマシンを2時間ごとチームに割り当てて,1日2時間コンピュータ使って残りは紙と鉛筆で復習するとか,高水準言語はいまだ使われていないとか,GOTO命令を全て無くそうという主張は行き過ぎとか書いてあった.
チームで物を作るときはこうあるべきとか,ソフトウェアを作るのは本質的に複雑だから,急に生産性が10倍になるような手法はない,みたいな話とか,今でもたしかにっていう感じだった.コンピュータの性能とか技術は進歩するけど人間は進化しないと思う.


コンセプトの完全性が大事で,そのためには一人から数人くらいで設計しないといけない,みたいな話が載ってた.
去年くらいにデザインのためのデザインっていう新刊が出てて,私はこの業界で60年のキャリアがあるとか書いてあって,まだ生きてるのがすごいけど,何十年も同じ話してるのもすごい.
デザインといっても,ロココ調とかじゃなくて,設計の話で,コンセプトの完全性みたいな話がずっと続いてて,実例として,IBMのOSの設計とか,キッチンのリフォームとか家の設計とか書いてあっておもしろかった.こういう制約があって別荘の屋根を斜めにしましたとか書いてあって,たしかにっていう感じだった.


人月の神話

人月の神話


デザインのためのデザイン

デザインのためのデザイン