hitode909の日記

以前はプログラミング日記でしたが、今は子育て日記です

AMP Conf 2019に行ってきた

AMP ConfはAMPの最新情報を教えてもらえる二日間のカンファレンスで、午前中3セッション午後8セッションみたいな、詰め詰めの会。
年に1回世界のどこかで開催される会で、発表ほぼ英語、7:3くらいで7が海外の方で、廊下でコーヒー飲んでるとハローあなたのジョブはなんですかみたいな感じで英会話が始まり、インドの方と仲良くなってinstagramやtwitterのアカウントなど交換した。
印象に残ったことをメモしておく。

amp-script

AMPではJSの実行が不可能だったのが、ついに可能になった。Web Workerで実行される。
なんでもできてしまうとHTMLと同様動作が重くなってしまうので、なんでもできるわけではなく、ユーザーのインタラクションきっかけで動く、一度の実行は5秒以内、150KBまで、などパフォーマンスを維持するための制約がある。
凝ったこともやればできるようで、デモではゲームボーイのエミュレータみたいなものも動いていた。
mizchiさんはもう触られていて、1日目が終わって、2日目の朝には、きのう触ってみたらこういうところがおもしろかったって教えてくださって、さすが手が早い。

amp-email

AMPをメールで送れる仕組み。GMailで表示できる、ほかの著名なメーラーでは実装中。
インタラクティブなAMPを送れるので、メール内でコメントに返信したり、ホテルを予約したり、ウェブアプリケーションを送信できるようなイメージ。
サーバーから最新状態のJSONをとってきてメールに表示することで、送信済みのメールをアップデートできるという世界になる。これまでのメールは最新情報を毎日送るしかなかったけど、メールを見るたびに最新情報を見られるようになると、体験のデザインも変わってきそう。
multipartでHTMLやplain textと同時に送るので、未対応なメーラーでは旧来通りのメールが表示される。

ライブコーディング

僕がAMPを主に触ってたのはだいたい3年前で、はてなブログのAMP対応をやっていた*1。そのときのイメージで止まっていて、AMPというとシンプルなHTMLであったり、新聞社のサイトのAMP版もあくまで速い簡易版、AMPであることはその簡易さゆえに見分けられる、というイメージだったけど、まったくもって認識が古いことがわかった。
30分のライブコーディングで、チョロっとHTMLを書いたらタブを作れたり、リアルタイムに更新されるtwittterのタイムラインを貼り付けたりと、すごい速さで良いページができていた。
HTMLのフレームワークとして便利で、ちょっと書いたら画像がフェードインするとか、カルーセルが最初から用意されていたりとか、現代の暮らしに必要なことが簡単にできる形になっている。
どんどん便利になって最高ということもなくて、どんな技術もいつでも脱出できるかを気にする必要があると思っていて、マークアップのコストをどれくらいに見積もるかが気になる。すぐに捨てて作り直せるなら、AMPが滅びた頃にはHTMLがまともになっていて、同じものを一瞬で作れるなら良いけど、すごく凝ったAMPを作ってしまい、AMPは滅び、一方HTMLもたいして良くなってはいなくて、これを普通のHTMLで作り直せる工数はない、となると恐怖という感じがする。
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最新Chrome情報

AMPでの成功や知見を通常のウェブ側に持っていく動きの発表。
サイト側でUnsized Mediaというfeature policyを有効にすると、幅と高さが決まっていいないimgやvideoを禁止できて、絶対にガタガタしないページを作れる。AMPでは幅と高さが必須だったのがHTMLでも同じような世界を実現できる。この作りかけのページはなんかガタガタしますねって年に20回くらい言ってるので、自動的に防げると楽になると思う。実装されたらすぐに使いたい。
Portalsの話で、はてなで作っているギガビューワーのデモも出してもらえた。
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来月にPortalsの勉強会が開催されて、はてなでのPortalsの発表をする予定。座組は調整中なので、pastakが話すことになるかもしれませんが、とにかく来てください。
web-study.connpass.com

寿司

懇親会の寿司がめっちゃおいしかった。ほかの料理には目もくれず寿司を食べ続けていた。大人気ないけど余ってたので食べ放題であった。
https://www.instagram.com/p/BwYelIjgM43/

発表の動画はすべてこのあたりにアップロードされているようなので全部見ましょう。
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協力

ふだんリモートで分散して働いているけど、たまに出張で人々が行ったり来たりすることがあって、そういう日にはチームメンバーと意識的に一緒に活動するようにしている。先週のある日は協力プレイに半日くらい使い、残りの半日は一人で過ごすという形だった。
リモートでも同じ密度で協力できるといいけど、どうしても、後ろの席での会話が聞こえて、くるっと席を回して会話に参加する手軽さには勝てない。
わからないことを聞くとき、何がわからないか分かってないままに問題を説明していくと、そのうちに課題が明らかになって解決する、ということがよくあると思っていて、そういうのを文字やチャットでやるのは、身につけるべきスキルである、とはいえ、難しいと思う。
きのう友達と話してたのが、 Slackで、どのように温度感や気持ちを伝えるかという話で、「えーっと」とか「それはですね」とか書く、という話をしていた。僕は言文不一致派なので、一言一句読み上げられるように文章を書く習慣がないけど、えーっととか書けるようになれると、話すのと同じリズムで書けて良いのかもしれない。

僅に參考にしたものは、式亭三馬の作中にある所謂深川言葉といふ奴だ。「べらぼうめ、南瓜畑に落こちた凧ぢやあるめえし、乙うひつからんだことを云ひなさんな」とか、「井戸の釣瓶ぢやあるめえし、上げたり下げたりして貰ふめえぜえ」とか、「紙幟のぼりの鍾馗といふもめツけへした中揚底で折がわりい」とか、乃至は「腹は北山しぐれ」の、「何で有馬の人形筆」のといつた類で、いかにも下品であるが、併しポエチカルだ。

二葉亭四迷 余が言文一致の由來

職場のSlackで、べらぼうめ、みたいな発話が飛び交うようになれば良い雰囲気になりそう。

勉強会でステッカー配るのだけど、ステッカーにはアカウント情報とかホームページはこちらですとか書いてないので、ただのおもしろいステッカーを配るという形になっている。裏に各種SNSのアカウントでも書いておけばよかった。次に発注するときには裏面も工夫したいけど、勉強会に来るような人の数は限られていて、いつかすべての人にステッカーが行き渡るのではないかという議論もある。今後も目が離せません。

ホテル高かった。何かイベントがあるわけでもなく、オリンピックが終わるまではこんな感じなのではないか、という会話。東京に住んでなくてよかった。

激安IoT電球買った

寝室が廊下側なので朝になっても明るくならない、週末とか暗闇で起きて、何時かなと見たら12時、リビングに出るとハイパー明るい、という体験で、寝起きのタイミングを掴めず困っていた。
ヨドバシに見に行ったら3000円で買える電球があったので買ってきた。高い方の製品だと色を変えられるけど色は変えたくない、2万円払うとフィリップスのを買える、という世界観。
朝になったらつけて、しばらくしたら消す、というのを毎日繰り返すようにした。Google Homeから操作できて便利で、寝るときはOK Google, 電気消してって言うと消してもらえる。
イマイチなのは、あくまで電球であり、ソケット側の電源を切ると動かなくなる。壁側のスイッチを押して消して寝てしまうと、朝になっても点灯しないことを意味しているので、明日絶対に起きないといけない、というような用途にはまったく向かない。
また、これまでリモコンがあって枕元のボタンを押したら消せていたけど、毎回しゃべらないといけない。スマホのアプリから操作でもいいけど、寝る前にスマホでアプリを探して電気消すのは面倒だと思う。IoTボタンでつけたり消したりできるようになればよさそうだけど、家のインフラを無視して再構築しているようで情けない雰囲気もある。家建てるときにはIoT対応の家ということでソケット側の電気は切れないようにしたい。

料理を食べて、おいしい〜みたいな出来事を見るけど、現代の日本ではおいしくないものを探すほうが難しいと思う。
おいしさの秘密はすっかり解き明かされている。その上で、何が求められているかというと、低カロリーであるとか、食材が安いとか、しじみ300個分のオルニチンが入っているとか、予想に反して一瞬で作れるとか、そういう付加価値が求められていると思う。