そういえば炊飯器を買ったので記しておく。
前回までのあらすじ
ある日炊飯器が壊れ、もう5年くらい使っていて一度修理したこともあり、保証も効かないので買い換えるか…と思っていたところ、nagayamaさんから使ってない土鍋を譲ってもらった。
火加減やタイミングの調整を自分でコントロールする必要があり、練習したけど難しくて、黒焦げになったり生煮えだったり、硬い米を噛んでは前歯が取れそうになり、なかなか仕上がりが安定せず、あきらめて買うか…という流れになった。午前中仕事しながら、作業の合間やミーティングの合間に様子を見に行って火を止めたりするのが難しい。やはり炊飯器はほったらかしにして炊いててくれるのが便利だった。
blog.sushi.money
事前調査
家族のScrapboxにページを作って、何を重視するかなど議論した。
事前のディスカッションでの結論としては、蓋の形状が楽そうなものでよいということと、冷めても美味しいそうなのでパナソニックがよいのでは?ということになっていた。
炊飯器バトルが勃発している pic.twitter.com/ylk74gUsPj
— 趣味はマリンスポーツです (@hitode909) 2020年6月27日
個人的には、炊飯性能についての説明はマンションポエム並にインフレしていて、声に出して読んでも理解不能で、どれを買ってもそこそこ満足できるだろうと思っていた。
炊飯業界,謎の進化を遂げていて,W(ダブル)おどり炊き,銘柄炊き分けコンシェルジュ,お米の質などに応じて「ねばり加減」を選択できる「米(マイ)チューニング」機能,使用していくたびに、わが家好みの味に進化していく「わが家炊き」とか,人工知能AIとふた開閉センサーで、釜内のごはんの量を推測とか,変な機能がいっぱいある.
スタイリッシュ炊飯器で炊いた米がうますぎる - hitode909の日記
内釜の様子を見に行く
炊飯器売り場でひとしきり内蓋を観察すると、10万円を超えるモデルだと水を貯めるタンクがあるが、それ以外は変化なし、ということがわかってきた。
3万円くらいのを見繕ってこれでどうかって聞くと妻は予算的にはもうちょっと上を考えていたそうで、もともと使ってた炊飯器は2合で3万円だったので、3万円で4合炊きだと1合あたり1万円を切ってしまいランクダウンになるという理論。
店の人に聞くと、パナソニックは米が柔らかく炊けるそうで、自分は硬い米が好みですと話すと、象印なら炊きあがりの好みを機械学習で調整できるということを聞いて心惹かれるものがあリ、8万円の象印の炊飯器を買った。

象印 圧力IH炊飯ジャー(4合炊き) 濃墨 ZOJIRUSHI 炎舞炊き NW-ES07-BZ
- 発売日: 2019/07/21
- メディア: ホーム&キッチン
高級炊飯器に搭載されている機能はいまいち現実感がなく信用していなかったので、我が家に「炎舞炊き」や「豪炎かまど釜」を搭載した炊飯器がやってくるとは思っていなかった。
炎のゆらぎを実現 炎舞炊き|圧力IHタイプ NW-ES型|炎舞炊き|圧力IH炊飯ジャー|炊飯ジャー|商品情報|象印
https://www.zojirushi.co.jp/syohin/ricecooker/sp_contents/nwes/kamado.html
米DVD
米の炊き方のDVDが付属していて、米の研ぎ方とか教えてくれた。水道水で洗うのでは間に合わないのでボウルに水をためておいて一気にすすぐなどのテクニックを学べる。ただしこれをやると内釜、水を貯めるボウル、米が流れていったときにキャッチするためのざる、が必要になって、洗米が大規模化してしまう。DVDでは達人の技によって米を一粒も流さず洗えていた。
炊飯器を買ったら米の炊き方DVDがついてた pic.twitter.com/eDTYBovXCY
— 趣味はマリンスポーツです (@hitode909) 2020年6月30日
米、DVDの教えに沿って洗ってみたら完成度が上がった、澄みわたった無を食べてるようなおいしさ
— 趣味はマリンスポーツです (@hitode909) 2020年7月1日
炊飯
炊けた米はこの世で一番美味しい、とまではならなくても、実家から無料でもらってきた米(実家では米を作っていて、農協に持っていくと近所の農家の米と適当に混ぜ合わせた白米を返してもらえるシステム)が、家で食べるにしてはたいへん美味しい米、くらいになった。
米の性能が上がったので、適当なものでも乗っけるとめっちゃうまい。米がうまい状態をイメージできない人は、そこらへんに漂ってる空気がめっちゃうまくて空気を吸ってるだけでうまいぜってなる状態をイメージして見てください。そういう状態です。それだけでもうまいので、うまいものの上にうまいものを乗っけるとさらにうまいに違いない、とヘルシオで全自動で焼いたステーキを乗っけると最高の食べ物になってしまった。



めっちゃうまくて満足しているけど、値段相応かと言うとまだわかってなくて、今日で買って20日目くらいだけど、だいたい8万円で入手して、気に入って毎日炊飯したので20回炊いたということは1回あたり4000円で、2〜3合ずつ炊いてるので1合2000円、お茶碗一杯1000円ということになる。100回炊いても1回800円なので、炊飯料金がタダ同然になれる日は遠い。800円あるならやよい軒に行けば定食が出てくる。 週2回炊くとしたら5年くらい使うと900回に到達し、1回100円以下になって買い替え時期を迎える。最終的に1回100円でこんなに美味しいなら妥当性はありそう。これが週1回のペースに落ちると5年使っても1回200円なので炊飯するたびに缶ビール1本分を米の加工に消費してると考えることができる。これは、炊飯するペースで缶ビール1本飲むよりは米を美味しくする人生を選んだということ。
最近、1回あたりいくらなのかとか割り算して考えるのが好きになってきて、半年限定で働きだした友達に対して、180日しかいないんだから、今日で2日目が終わったということは1%終わってるじゃん、って話をしていた。