hitode909の日記

以前はプログラミング日記でしたが、今は子育て日記です

冬の日に電車を待つのが嫌いだった

いないいないばあっ!をみなさん見ていると思うのだけど、電車のキャラクターが駅でおにぎりを食べて、出発する、という小さい映像作品があって、それを見るたびにびっくりする。
おにぎりの包み紙がホームに放置されて、電車たちがそのまま出発しているのである。
ホームに弁当のカスをポイ捨てする、カスみたいな電車たち、という、治安悪いヒップホップ(低音がめっちゃ出て、子供の顔が小刻みに振動する)が流れるわけでもなく、出発できて楽しいね、みたいな軽快な音楽の演出がなされていることの効果も大きい。


これを見るたびにびっくりしてるので、以前にも日記に書いたりtwitterに書いたりした気がして、びっくりしてるの何回目だろう、と検索したのだけど、意外となくて、電車で泥酔している思い出だけがヒットしていた。


それで、急に思い出したのが、駅のホームで、電車が来るのを待っててめっちゃ寒い!というときの体験がかなり悪かったな、と思って、ここ数年間で、実家を出て電車通勤じゃなくなったり、在宅勤務になったり、車を買ったりと、いろんな変化があって、ほとんど、そういう寒い思いをせずに済んでいる。それが本当によかったと思う。
ベンチがあるのに、ベンチに座っているということは並んでないとみなされ、夜は15分くらい立って並んでないと席に座れない、遅く来るとと乗車後に立ってないといけないし、運が悪いと乗れないこともある、それゆえに、人々が争い合って、寒空の下、震えながら突っ立っている、というのが、バットマンの悪役が考えた余興に匹敵するくらいの体験の悪さがある。映画では、人々がお互いの正義の心を信じることでフェリーが爆発せずに済んでいたけど、ここでは座席を争って、人々が寒空の下にでてきてしまっている。
住民たちが、争いを好むガツガツした性格でなくて、温厚で、論理的で、倫理的な人ばかりなら、ホームで並ぶんじゃなくて、暖房の効いた廊下に、年齢別や、体調の悪い順に自発的に整列して、ホームに電車が来ると同時に行進してそのまま乗り込めるはず。

毎月の車の維持費で毎月東京と京都を行き来できるくらいで、そのほうが展覧会とかに行けて有意義そうだし、なかなか高い買い物だと思うのだけど、さんざん駅のホームで待たされた結果、もう寒い思いをしたくない、という原動力から車の購入に至っている、という動機が、自分の場合はなかなか大きい気がした。