hitode909の日記

以前はプログラミング日記でしたが、今は子育て日記です

これやると〇〇さんは嫌がるだろうなーと思いながらやる

Dockerイメージにいろんなミドルウェアを突っ込まれていて、同僚が1つずつ剥がそうとしているけど、その横で僕がもう1個追加で入れようとしている。
こういうときに、この技術において、こういう分野に関しては〇〇さんがこだわりがあるから、ここでこれをやると〇〇さんは嫌がるであろう、という力が加わると、治安を良い方向に維持できるのではないか。
いまやろうとしているものについては、ひとまずは同居で動くか検証して、うまくいったら別イメージとして動かしたい、とか、そういう気持ちになる。

NETFLIX コンテンツ帝国の野望―GAFAを超える最強IT企業―

NETFLIXの創業から2011年までくらいの本。この記事がおもしろかったので読んだ。
www.dailyshincho.jp

NETFLIXの人事の人の本は読んだことがあって、すさまじい成長のスピードについての話は聞けていた。この本は経営とか闘いの歴史。

NETFLIXの最強人事戦略?自由と責任の文化を築く?

NETFLIXの最強人事戦略?自由と責任の文化を築く?

昔はDVDの配送をしていたのがテクノロジーの進化とともにストリーミングに移行する、一方で最大の脅威であったブロックバスターはネットを捨てて実店舗にフォーカスすることで破滅する。
ライバルと競争するときに戦略をどう立てるかという話がおもしろかった。このまま値下げ競争を続けるとライバルは来半期には資金が底を尽きるであろう、とか。誤った選択をするとそれがはっきりと結果に出て顧客を失う。

そういえばサウスパークにもストリーミングビデオ対DVDレンタル店の話があったな、というのを思い出した。サウスパークを見ていればアメリカ社会の今について知れる気がする。
southpark.cc.com

NETFLIX コンテンツ帝国の野望 :GAFAを超える最強IT企業

NETFLIX コンテンツ帝国の野望 :GAFAを超える最強IT企業

Creative Selection Apple 創造を生む力

macのSafariを作ったり、iPhoneのキーボードを作ったりしていた人の本。Appleの中の人の開発風景を覗けてよかった。デモを作ってみせることの繰り返しが基本、というのがおもしろかった。ブラッシュアップすることとか試行錯誤することに重きを置かない開発フローでは、一回決めて、作って、はいリリース、みたいな開発が多いと思う。キーボードの開発においては、いろんなアイデアが出て、いいのは拾われたり、複数のアイデアが融合されたり、だめなアイデアが捨てられたりする過程が説明されていておもしろい。誰もが使ったことのあるソフトウェアの裏側を教えてもらえる。

動くデモを見せることが重要で、コーヒー飲んでブレストしても意味ないという話がよかった。誰の思い描いた犬が一番可愛いか議論しても仕方ないけど、犬の写真を持ち寄れば誰の犬が一番可愛いか議論できる。
ブログを作ってる頃に、ユーザーのことを思って、直接触って使いやすいものを作るという暮らしができてたのは近いマインドだった。デザイナとペアを組んで、ここの仕様はこういう形でやるとうまくいくんじゃないかって議論して、席に戻って実装してみたらその通りに動いて、めっちゃええやん、となったり、作ってみたら思ったように動かなかったので、この案は捨てて別の案にしよう、とかやっていたのは楽しかった。こう動かしたいんですってデザイナがちょっとしたJSを書いてくれて、それを見てちゃんとしたコードに実装し直したりとかしていた。

ブラウザを作るときに、修正すべき点すべてにFIXMEって書いておいて、FIXMEの数を数える、という手法が紹介されていて、これいいなと思ったので同僚に共有して、やってみようということになった。コメント中にTODO(ver2):ログイン状態に応じてユーザー登録ボタンもしくはログインボタンを表示するとか書いておくと、ver2に対するTODOはいくつあります、という内訳をmackerelに投稿する仕組みはすでに作ってあったので、開発の進捗を見るのにも使えそう、というアイデア。


Creative Selection Apple 創造を生む力

Creative Selection Apple 創造を生む力