hitode909の日記

以前はプログラミング日記でしたが、今は子育て日記です

テキストサイトと冷静さ

同僚の昨日の日記から、本人の15年前の日記にリンクが貼られていて、現代の文章は普通の散文なのに、15年前はテキストサイト風になっていて感動した。


テキストサイト風はどんなのかというと、突然文字がでかくなり、自分の文章に自分でツッコミを入れながら進行するスタイル(笑)


ちょっと真似してやってみたけどできなかった。つっこみどころを配置して、自ら回収していく、というのは文字のデカさの反面、冷静な進行が求められている。
(爆笑)って書きながら文字を大きくするために適切なマークアップを施すには、爆笑しながらタイピングすることはできなくて、爆笑するまえに適切なfontタグを挿入する必要がある。


ツッコミを入れる余裕がないときはいつだろう、と考えていくと、自らにツッコミを入れながら喧嘩する人はいないことに気づく。


今みたいに全人類がSNSを使い、思ったことを何でも書いている時代じゃなくて、もうちょっと限られた人が使っていたので、自分にツッコミを入れられる冷静さは維持している、というクールさがあったのかもしれない。


嘘を嘘と見抜けない人に掲示板を使うのは難しい、という発言があったように、文章の価値や真偽は読み手が判断する、という時代だったと思う。ツールも使い方を理解していないと危険なものがあり、案内されるがままに投稿するとIPアドレスが全世界に公開されたりする。
今では、責任は読み手には残ってなくて、証明書の持ち主が権威を示したり、医療情報は検索エンジンがフィルタしてくれたり、フェイクニュースを配信しないことはプラットフォームの責任となっていたり、コンプレックスを刺激するような広告は審査で除外されたりと、インターネットは暇人が夜中に自己責任で使うものではなくて、誰でも安全に使えるインターネット作りのための労力が割かれている。
お互い匿名だと、文章から読み解ける情報しかないので、釣りをやるには、ポーカーフェイスというか、平然を装って嘘を書いていく必要があって、かっとなって書き込んでいると、顔真っ赤だな、と指摘されていた。
現代では、実名で直球の罵倒が飛び交っていて、気に入らなければブロックすればいいだけの話で、顔真っ赤であることは前提となっている。


この日記も、真っ赤にしてブブゼラを吹きながらタイピングしました(木亥火暴)

via GIPHY

今週は技術的な選択の仕方について考えることが多かった

今週は技術的な選択の仕方について考えることが多かった。
どうやって決めるか、というだけでなくて、どこに決めポイントがあるか、というところの見極めも難しい。
何も決めずに進んでいって、あとで見返すとすごいことになってしまい、ここをもうちょっと考えておけると良かったね、ということもあるし、考えすぎて重厚に作りすぎだったので、あとからシンプルな形に直していく、ということもある。

個人的には、ふだんはこのように考えています、という手順を書いておくと、

  • 実現方法を考えるだけでなくて、他に取れる作戦がないか考えていく
  • よさそうな方針が、他の作戦と比べてこれが一番良い、という確証を得る
  • 確証が得られないときは、考えて決める
    • 昼休みにプールに行って泳いでいると、これだけ考え続けて何も出てこないということはこれで行くしかない!と決められることが多かった

というような形でやっていると思う。これでできるのでこれでいきます、だけでなくて、他の案と比べてもたしかにこれが良いですね、というところまで考えきれてないと、他になにかあるのでは、と思ってしまう。どの方法でやってもできるのはわかるのだけど、一番良い選択をしたくて、どっちでもいいけど、雰囲気でこっち、みたいなことで決めてしまうと、あとでひどい目にあうのではないか、ということがある。


個人的には過去にさまざまなひどい目にあって腕力で直す経験をたびたび経験しているので、良い選択によって不幸な目にあう人類が減ると良いと思っているけど、ひどい目に遭うのも織り込み済みで、みんなに平等に実験してもらったほうがよいのかな?小さい失敗なら歓迎で、どこまでの規模の失敗は推奨する、これ以上は失敗したときの夫妻の規模が大きすぎてサービスの継続開発が不可能になるので慎重に、みたいな基準があればよいのかな、わかりません。
ひどい目にあったときは散歩に行って心を落ち着けたりしていた。いつの間にかすごいことになってしまったコードを、半日くらいエディタにかじりついてなんとかなるまで机を離れない、みたいな、腕力以外のアプローチのとりようがない経験がよくある。


こういう事を考えるときに思い出すのはこの辺の本。

  • レガシーコード改善ガイド
    • 学生のときに読んだので感想書いてなかったけど、こういう純粋な(?)字句的なリファクタリングが必要になる、くらいの失敗ならいつでもやったら良いと思っている
  • レガシーソフトウェア改善ガイド読んだ - hitode909の日記
    • アーキテクチャの刷新や、すべてを捨てての書き直し、みたいな話が載っていた
  • 進化的アーキテクチャおもしろかった - hitode909の日記
    • 変化に適用できる尺度を考えながら設計しましょう、という話があったと思う
  • Design It! - hitode909の日記
    • どこまで遅らせられるかという話や、権限移譲の話。
  • 書名を忘れたけどMozillaの人の書いた本で、プラグイン機構を構築したけど世の中にプラグインが1つしか存在せず、プラグインは不要だった、という本
    • 凝ったことやらずに済むならそれが一番良いですねと思う
    • プラグイン1個しかないエピソードは印象に残ってるけど書名を思い出せない…
    • 発見した!!!!!!コード・シンプリシティでした
      • コード・シンプリシティ - hitode909の日記
  • エンジニアリング組織論への招待 - hitode909の日記
    • 負債とは何でしょうか、という話が腑に落ちた。今後の改修するかどうかの期待値をみて決めましょうという話がおもしろかった


昼ミストサウナやったところリラックスできたけど、夕方にはいつもどおり疲れ果てていた。ペアプロ中に、そろそろ交代しますかって聞かれて、もう疲れたんで今日は交代しませんって断っていたので、ペアプロするなら朝からやったほうがよさそう。

北山まで自転車でスパイスを買いに行った。片道数十分かかって汗びっしょりになる。唐辛子を買ったりカスリメティを買ったり、が目的だったけど、ギーを売ってるのを発見したので買ってきた。近日中に激辛ビーフカレー作ってみようと思う。帰りに暑さでギーが溶けないか心配だったけど大丈夫だった。
ビーフカレー作りたいのはともかく、妻が甘口バーモントカレーを食べたいと話しているので晩ごはんはバーモントカレーにした。ホットクックで作ったら大失敗で、玉ねぎから期待する水分が出ず、じゃがいもを入れすぎたためか、蓋を開けたら練りカレールーみたいになっていた。別の鍋に移して水を足して煮込んだら普通カレーになった。とはいえ優しい味なので、パワーを増すために唐辛子をふりかけたりテンパリングした油を増したりして期待するイメージに近づけていった。

カレーを煮込んでいる間にサウナに向かいつつ、なぜサウナにこんなに通っているのか考えていて、仕事のスケジュールが詰まっているのでバランスを取ろうとしているのだろうと思った。以前は、ミーティングで一日終わると、こんな日はやけ酒だ!と飲み続けていたけど、最近は、こんな日はサウナ、という流れになっている。ビールの魅力よりはサウナの魅力が勝っていて、今年はまだ秋味飲んでない。ビールは金曜日に飲むものというイメージ。